龍虎図（右隻「龍図」　左隻「虎図」）

商品番号　gd390

黒雲が渦巻き強風が吹きすさぶ中に巨龍が出現。
幹をうねらせ、枝を鋭くのばす梅と岩陰に動揺する笹によって、一層その勢のすさまじさが強調されています。
豹（当時は豹は雌虎と思われていました）を従えて、振り向きざまに咆哮する巨虎は威力にあふれ、はげしく動揺する竹林が一層力強さを添えています。

筆者狩野山楽は天才の名を欲しいままにした画壇の寵児、狩野永徳の高弟です。永徳の気迫を継ぐ後継者に指名され京都に残り、「京狩野」と呼ばれる系譜の祖となりました。